長野調査から帰り、振り返る。
あの景色は本当に素晴らしかった。
あんなところで生活できたらどれほど素敵だろう。
日の出とともに畑に出て、
鳥のさえずりの中で土をいじる。
夕暮れとともに帰宅し、
星を眺めながら眠りにつく。
考えただけでうっとりしてくる。
そして、その街の事について色々と調べるうちに、
あるキーワードに行き着くことになる。
「ワイン」
その街では、ここ最近の地球温暖化の影響で、
山梨よりもブドウ栽培に適した気候になってきており、
巨峰だけでなくワイン用ブドウの栽培も盛んらしい。
新規就農でヴィンヤード(ワイン用ブドウ畑)を営み、
ワイナリーの経営にまで漕ぎ着ける方も増え、
ワイナリーが乱立してきているとか。
そして、知ってはいけないことを知ってしまう。
長野再訪で立ち寄ったワイナリーのHPを見た時、
それは驚異的な輝きを伴って目に飛び込んできた。
――ブドウ栽培とワイン醸造を学ぶ生徒を募集――
こ...これは、応募するしかない!